無痛分娩|医療情報

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硬膜外麻酔無痛分娩

岡山県で唯一30数年間の長い歴史を持つ、硬膜外無痛分娩ができる施設です。
これまで8000以上の方が24時間対応の硬膜外無痛分娩を受けられています。
医療技術が飛躍的に発展しているのに、産婦さんが何でこんな痛いお産を強
いられているのか残念で、解決したいとの思いが強く、昭和54年開業以来、
積極的に無痛分娩に取り組んできました。
岡山県ではもちろん初めての取り組みでしたので、なかなか理解されません
でしたが、これまでに8000人以上の方が硬膜外無痛分娩を実施されいています。
現在では当院で出産される75%以上の方が無痛分娩を選んでおられます

硬膜外無痛分娩のメリット

▶ 痛みがないので安心してお産に望める
▶ お産時の緊張がとれるので分娩の進行が早い
▶ 自然分娩よりも疲労がすくない
▶ 夜間のお産がかかったときでも睡眠が取れる
▶ 赤ちゃんが出るときも意識を失うことが無い
▶ いきみができるので自分の力で産むことが出来る
▶ 無駄な力が入らないので胎児の血液循環が良く、新生児の状態が良い
▶ 会陰切開縫合に痛みが無い
▶ 当院では75%の方が行っている

以上のような、多くの良い点が考えられます。

自然分娩という言葉に対立するものでは無く、自然なお産の経過を助けるものだと理解してください。
お産は「高い山に登ることと同じ」と言われます。
一歩一歩登っていくしか山頂につく方法はありません。
しかし、エベレストに登るのに、酸素マスクの助けを借りても、だれも登った意義は低くないとは言わないでしょう。
無痛分娩をしたからといって、次の世代を産み育てる女性の、崇高さに何ら変わりがないと信じています。

硬膜外無痛分娩の手順

1. 硬膜外麻酔無痛分娩希望の方は入院されると適宜準備
  いたします。
2. 腰に充分な消毒をします 硬膜外麻酔用の針を入れるた
  めの局所麻酔をします。
3. 硬膜外麻酔用の針で硬膜外腔に細く柔らかいチューブ
  を挿入し固定します。
4. 適切な時期(子宮口が4-5cm開大したころ)から
  麻酔薬注入を開始します。

諸注意

▶ 麻酔をしている間は副作用防止のため食事は摂れません。
▶ 足を動かすとか赤ちゃんが出る時期にいきむことはできます。
▶ 実施はベテランの医師が行い薬剤は安全量を使用します。
▶ 完全に痛みがとれることが期待されますが、片効きや部分効きがおこることがあります。
▶ 合併症をお持ちの方では硬膜外麻酔ができない方があります。
▶ その他病院側の都合により実施できないことがあります

副作用

▶ 血圧の低下、胎児心音の乱れ、嘔気、嘔吐、胃部不快感、産後頭痛 が見られることがありますが、
  いずれも一時的なことです。
▶ 髄液流出による頭痛が稀にあります。
▶ ショック、局所麻酔中毒、感染、硬膜外腔への出血など硬膜外麻酔の重大な副作用とされるものは
  当院の経験では皆無です。

不妊症不育症診療

一般不妊症診療、人工授精、不育症に対する免疫療法、 腹腔鏡検査、
腹腔鏡手術、体外受精、顕微受精、 凍結胚移植(ガラス化法)など
貴方にきっと満足して頂ける 不妊治療専門のセンターです。
自分達は、どこも悪くないのになかなか子どもができない。
身内や他人の何気ない言葉や、楽し記な家族を見かけた時など、
不妊症に悩む方は色々なプレッシャーを感じながら、辛い毎日を
過ごされています。
最近の生殖医療技術の進歩は目覚しく、昔ながらの簡単なものから
体外受精 ・ 顕微受精といった高度なものまで、いろいろなレベルの
治療 が行なえるようになりました。
「子どもがいたらな」 と思ったら、希望を捨てずにまず受診してください。
もちろん子供を産んで育てるだけが人生ではありません。
不妊治療に あまり一生懸命になり過ぎると、人生を楽しく過ごせず、夫婦関係も 楽しくなくなります。
私どもは、不妊でお悩みのご夫婦の身になって 一生懸命努力させて頂きますが、皆様にも気を楽に持って明るく前向きに取り組んで頂きたいと思います。

不妊症の主な原因

▶ 排卵に障害があるもの
▶ 卵管閉塞・卵管采周囲癒着など、受精までの道路に障害があるもの
▶ 子宮内膜での着床に障害があるもの
▶ 乏精子症・無精子症・インポテンツなど、男性側に障害があるもの
▶ 原因不明不妊/習慣性流産などの不育症

検査で異常が見つかっても、1つの原因だけに特定できないことが多く、そこだけ治療してもうまくいくとは限りません。
また、ご夫婦のどちらかが原因であると決めてしまうのも結果的には良くありません。

不妊症の主な治療

▶ 排卵誘発剤の使用
▶ hMG-hCG療法
▶ 卵管通気・通水
▶ 手術
▶ 人工受精
▶ 体外受精
▶ 顕微受精
▶ 胚の凍結 希望を捨てないで私たちと一緒に頑張ってみましょう。

希望を捨てないで私たちと一緒に頑張ってみましょう。

ブライダルチェック

■ ~結婚前や妊娠前に婦人科的疾患をチェックしておきたい方へ~
 ブライダルチェックは、結婚前の準備の一つとして、とくに症状がないけれど
  ・妊娠や出産を妨げるような子宮や卵巣の病気(子宮筋腫など)が無いか
  ・パートナーに移してしまうような病気が無いか
  ・妊娠したときに胎児に影響をおよぼすような病気にかかっていないかなど
   不安に思っている方におすすめします。
  ※結婚の予定は今のところないとしても、パートナーが替わった時に検査を
   受けられる方もいらっしゃいます。性感染症は不妊の原因ともなりますので、
   ぜひ、チェックされることをおすすめいたします。

コラム

婦人科一般健診(内診の検査)
超音波検査
(子宮筋腫や卵巣のう腫などの病気がわかります。)
1,500円
子宮頚癌検診
(若い方でも、性行為の経験がある方は可能性があります 。)
3,760円
説明項目1が入ります。
感染症のチェック(内診の検査)
性器クラミジア
(不妊症の原因にもなる場合があります。)
2,380円
淋菌
(日本で2番目に多い性感染症です。)
2,000円
HPV
(パピローマウイルスは子宮頚癌の原因ウイルスです。)
5,000円
感染症のチェック(血液検査)
エイズ
(赤ちゃんに感染する可能性があります。
感染後、2-3ヶ月たたないと判定できません。)
3,150円
梅毒
(胎児への感染の可能性があります。 )
1,000円
風疹
(妊娠初期にかかると奇形を起こす可能性あります。
抗体が無い方は予防接種を受けることをおすすめします。)
1,000円
トキソプラズマ
(妊娠中にかかると胎児死亡を起こす可能性があります。)
1,000円
HTLV-1
(成人白血病の原因ウイルスです。母乳で移る感染症です。)
1,900円
B型肝炎
(出産時に新生児に感染・パートナーに感染することがあります。)
900円
C型肝炎
(将来、肝臓癌となる可能性があります。)
1,200円
妊孕性(妊娠のしやすさ)の検査
■排卵と内分泌
卵胞期ホルモン検査
(生理3日目~6日目のあいだに血液検査をします。)
3,560円~
5,070円
黄体ホルモン検査
(排卵から1週間たった頃に検査します。卵管に障害を起こしやすい病気の確認。)
1,770円
クラミジア抗体検査
(すでに治療しているクラミジア感染症でも、 卵管閉鎖をおこしていることがあります。)
2,380円
CA-125
(子宮内膜症のマーカーです。)
1,790円
■その他、妊娠の妨げになる内科的疾
甲状腺機能障害
(排卵を抑制したり、妊娠継続に影響をあたえます。)
2,540円
糖尿病
(胎児の奇形率上昇、流・早産の危険性、巨大児など、妊娠の全行程に影響があります。)
1,900円

■料金について
ブライダルチェックは健康診査のため、全て自費診療となります。
確認したい検査料のほかに判断料 2,000円がかかります。
※すでに不正出血やオリモノの異常がある方、月経不順がある方、
 生理痛がひどいような症状がある方は保険診療の対象となります
 のでご相談ください。

里帰り出産のご案内

里帰り出産のリスクが議論になることもありますが、特に初産婦の方は産後の育児や
家事など心身ともに疲れて、ストレスのためマタニティーブルーになる危険性もあり、
生まれ育った実家で過ごすことにより精神的、心身的なサポートもうまく出来るとい
う良い点もあります。 ペリネイト母と子の病院では里帰り出産を全面的にサポートす
る体制を整えています。

詳細

来院の時期
・ 妊娠34週頃には帰省し、当院の妊婦健診を受診してください。
・ 当院は分娩数の制限は設けておりませんので、分娩予約は来院の際に受付致します。
・ ゴールデンウィークや夏休み、年末年始などに帰省される機会があれば、見学がてらに一度受診されると安心です。
受診予約
・ すでに当院受診した事があり、IDをお持ちの方は当院の予約システムでの受診予約を随時お受けいたしております。
・ 受診した事がない方はお電話( TEL:086-276-8811 )で直接お問い合わせください。
初診時にお持ちいただくもの
・ 健康保険証・ 母子健康手帳・ 現在ご通院中の病産院からの紹介状をお持ちください。
里帰りする際のご注意
・ 里帰りする時期は年末年始や大型連休、地域のイベントなど、多くの人が移動し混みあう 恐れのある期間はできるだけ避けましょう。
・ 飛行機をご利用して里帰りする場合、産婦さんは搭乗規定にご注意ください。

※ 入院前の院内見学も随時受け付けています。里帰り出産の病院を決める前に、院内見学も実施しています。ご希望の方はお気軽にお問合せください。

鍼治療

当院では、逆子の鍼治療や腰痛の鍼治療を行っています。

治療について

逆子の鍼治療
当院では妊娠28週頃の妊婦健診で、骨盤位(逆子)かどうかを確認しています。骨盤位(逆子)であれば、まず「逆子体操」を指導しますが、逆子が治らない場合は鍼治療をおすすめしています。
逆子治療には、「外回転術」といわれる、胎児の向きを手で押して治す方法もありますが、胎盤剥離や臍帯圧迫など、胎児に悪影響を与える恐れがあるので、当院では副作用のすくない鍼治療をとりいれております。
方法
逆子治療は古くから伝わる伝統鍼灸術です。足のツボを刺激することにより、末梢の血行が促進され骨盤内の循環も良くなり、胎動の回数が増えるといわれています。
内くるぶしの上から、指幅4本分(8cm~
10cm)上がった骨の内側のへりにとる
(教科書的には、内果の上際の上3寸、脛骨
内側縁の骨際)。—鍼
足の小指の外側で、爪のつけ根近辺
にとる(教科書的には第5指外側
爪甲根部爪甲の角を去ること分)—もぐさ
料金
2,000円

※ 他院で逆子と診断され、当院で鍼治療を希望される方は、まず、電話(086-276-8811)で
  確認し、予約をして受診をしてください。
※ 事前に連絡なく受診された場合は、すぐに対応できない場合もございます。

産科医療補償制度

お産の現場では、予期せぬできごとが起こってしまうことがあります。「産科医療補償制度」は、万が一、生まれた赤ちゃんが重度の脳性麻痺になった場合、速やかに補償を受けられ、赤ちゃんとそのご家族のことを考えた新しい補償制度です。また原因分析等を実施することで産科医療の質の向上を目指し、安心して産科医療を受けられる環境の整備を目指した制度です。

妊産婦の皆様に、この制度の対象者となることを示す「登録証」を交付致しますので、
「妊産婦記入欄」へのご記入をお願い致します。

産科医療補償制度の概要

● 平成21年1月以降に生まれた赤ちゃんから対象となります。
● 平成21年1月以降に生まれた赤ちゃんから対象となります。
● 補償対象は、原則的には体重が2,000g以上かつ妊娠33週以上のお産で重度の脳性麻痺となった赤ちゃんが対象となります。(妊娠28週以上の場合も補償対象となることがあります。)
● 補償内容は、看護・介護の為に600万円が一時金として、その他に総額2,400万円が補償分割金として20年間にわたり支払われます。
● この制度に加入している分娩機関でお産をすると、全てのお産が補償の対象となります。
● 費用については、分娩後に当院から運営組織である日本医療機能評価機構へ保険料(3万円)を支払います。保険料(3万円)に相当する金額は、分娩費用に加算されますが、健康保険に加入されている方は、出産育児一時金が3万円値上げして支払われることになるので、分娩した方の負担が増えるものではありません。実際は分娩費の値上げになるものではないので、当院で出産される全ての方にご理解いただき、登録していただきますようお願いいたします。

※ 詳しい内容につきましては、受付までお尋ねください。

緊急避妊薬(アフターピル)

避妊に失敗してしまった時、望まない妊娠を避けるために用いる薬です。(緊急避妊ピル(LNG-ECP)は人工妊娠中絶薬ではありません。)

ホルモン剤を飲むことによって、排卵の抑制・排卵の遅延をおこし、その期間に進入した精子の受精能力を失うことになります。また受精阻害作用や受精卵の着床阻害作用にも関与しているようです。

避妊に失敗してしまってから72時間以内に服用する必要があります。しかも出来るだけ早く服用した方が、避妊効果が高いことが分かっています。
※ 当院では土日でも時間外対応をしています。電話にて来院前に連絡をしてください。
※ 72時間を超えてもそれなりに効果がある事が確認されていますので、ご相談ください。

当院で使用している薬剤

当院では2011年5月24日に日本で初めて緊急避妊薬として承認発売が開始された緊急避妊薬(ノルレボ錠0.75mg)NorLevo (ノボノルゲストレル錠)を処方しております。
ノルレボ錠は、従来の緊急避妊薬しとて使用していたヤッペ法と比較すると以下の特徴があります。

1. 妊娠予防効果が高い
  (国内臨床試験では81% 海外臨床試験では84%)
   ※文献的には従来のヤッペ法は57%
2. 吐き気・嘔吐などの副作用が非常に少ない
  (国内臨床試験で9.2%)
   ※ヤッペ法は50%
3. 服用回数が1回のみ
   ※ヤッペ法は2回12時間後
4. 国に承認されたアフターピルである
   ※従来、緊急避妊薬として行なっていたヤッペ法は、厚生労働省から緊急避妊薬として承認なく、適正使用ではありません。

費用

15,000円(税込)です

※時間外対応の場合、当直医が分娩などの対応で、お待ちいただく場合もございますのでご了承くださいませ。
 必ず来院前にご連絡をお願いいたします。
(初めて受診される方:TEL.086-276-8811 お電話にてご予約される方:TEL.086-276-8831)

※ご連絡なく、突然来院された場合は処方できない場合もございますので、ご了承くださいませ。

子宮頸癌ワクチンについて

子宮頸癌とは?
子宮の入り口付近にできるがんを“子宮頸がん”といいます。
子宮頸がんは初期の段階ではほとんど自覚症状がないため、しばしば発見が遅れます。特に最近は20代~30代の女性に急増しています。日本では年間約15,000人が発症していると報告されています。
原因は?
子宮頸がんの多くは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因でおこります。ウイルスと関係なく起きる場合もあります。 HPVは100種類以上のタイプがありますが、そのうち15種類ほどが発がんと関係しているといわれます。
主に性交渉により感染します。感染しても、ほとんどの場合は一過性ですが、まれに長期間感染が続くと数年から数十年をかけてガン化していくと考えられています。
情報
厚生労働省:子宮頸がん予防ワクチンQ &A
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_shikyukeigan_vaccine.html


岡山県:子宮頸がんの予防について
https://www.pref.okayama.jp/site/528/


岡山県:HPVワクチンの接種を検討されている皆様へ
https://www.pref.okayama.jp/page/340727.html
ウイルス感染を防ぐワクチンは?
子宮頸がんを予防できるワクチンがあります。
“子宮頸がん予防ワクチン”は2009年12月より一般の医療機関でも接種することができるようになりました。ただしこのワクチンは、すべての発がん性HPVの感染を防ぐものではありません。
発がん性HPVの中の“HPV16型”および“HPV18型”の2つの型の感染のみ予防します。
この2種類(HPV16型、HPV18型)は、他の発がん性HPVに比べて、特に子宮頸がんになりやすいウイルスで、子宮頸がんの患者さまから多く見つかっています。(日本人子宮頸がん患者の発がん性HPV感染のうち、約60%がHPV16型、18型感染です。20~30歳台では80%とも言われています)

※ ワクチンはすべての型の発がん性HPVの感染を防ぐものではありません。
※ ワクチンを接種した後も定期的な子宮頸がん検診を受けることが必要です。

接種スケジュール
(1~2回の接種では十分な予防効果が得られないため、必ず3回の接種が必要です。)
「サーバリックス®」(グラクソ・スミスクライン株式会社)の場合
ガーダシル®」(MSD株式会社)の場合
予約方法 (必ず、病院の受付代表電話086-276-8811にお電話でご予約をお願い致します。 )

※ ワクチン接種の電話予約ができていない方は来院されても接種できません。
※ 当院では中学生以上のかたは婦人科で接種を行います。
※ 未成年の予防接種は、原則保護者の同伴が必要となります。同伴できない場合は、
  あらかじめ予診票に保護者が記入・署名をしてお子様にお持たせくださいますようお願いします。

接種料金
一回目接種 17,000円
二回目以降 15,000円
岡山市の公費負担対象年齢の方は無料となります。

生理日の調整について

生理を早めたい場合
月経初日から数えて5日目頃よりピルを内服します。
予定月経を7~10日前後早める事が出来ます。
生理を遅らせたい場合
予定月経初日の5~7日前から、月経を延長したい日(たとえば旅行の最終日)までピルを内服します。そうすると内服終了して日から、2~5日後に出血が始まります。
※ この方法では、排卵日以降にピルを内服するので、妊娠の可能性が無いことが条件になります。
その他

※ 月経周期が不順の場合は上記方法と異なる場合がございます。
※ 自費診療となりますので、調整に要する薬剤の量で多少費用がかわりますが、3,000円前後で調整ができます。

ホルモン補充療法

更年期障害を上手に乗り切る

40歳半ばをすぎた頃から、月経が不順となり、顔のほてり、手足の冷え、不眠、イライラ、頭痛などを訴える方がみられます。卵巣が機能を終え、女性ホルモンが低下する事でおこる更年期障害かもしれません。
内科的な病気がなく、原因不明の場合は当院でご相談ください。

漢方療法
問診、腹診などで患者様の症にあうように処方いたします。
ホルモン補充療法
女性ホルモンが低下する事によって起こる現象ですので、ダイレクトに女性ホルモンを補充する方法です。症状改善にはかなり有効です。

ホルモン補充療法(HRT)の有害性が騒がれたことがあります
内容はアメリカで心臓病治療に関する女性ホルモン(エストロゲン、プロゲスチン)の治療効果をみたところ、更年期障害症状の改善、骨折予防、消化器癌の発生予防効果は非常に強く認められた半面、脳卒中、乳がん、心臓発作の発生率の上昇が認められた、というものです。
この報告を受けての当院での見解を示します。
  • まず患者さんの背景が違います。
    アメリカ人は肥満患者が多く、日本人の平均とははるかにかけ離れている(身長150cmで64Kg、160cmで73Kg になります)ということです。
    肥満は、乳がんや血栓症の重要な危険因子だということです、もともと危険因子をもった人たちと日本人とのデータを比較しても当てはまらないと思います。
  • どの報告でも3年間の服用では副作用は認められていません。
    したがってまず3年間の治療では問題なしと考えます。
    乳がんのリスクも脳卒中、心臓病のリスクも3年以内であれば特に問題ありません。
  • HRT治療を長期に行った場合に乳がんの発生率が上昇する報告は以前からあります。
    ところが乳がんの死亡率に対してはHRT 患者のほうが低下しています。
    患者様は毎年乳がん検査を行うことで、早期発見率が上がり、死亡症例はHRTのほうが少ないです。
  • 体癌の発生率はHRT患者様の方が少なく、消化器癌の発生も予防されます。
  • 当然、更年期症状、骨粗鬆症の予防効果は非常に強いとされています。
まとめ
子宮ガン(頚部、体部)、乳がん、骨量検査を年一回、肝機能、出血傾向、コレステロールなどの採血検査を半年に一回、女性ホルモン採血検査を4ヶ月ごとに行い、女性ホルモン値を必要最小限に保ちながら、まず3年間のHRT 治療であれば問題は無いと考えます。
さらに3年以降の治療に関しましては、1年に一回の総検査の後、その後の治療継続はリスクを相談しながら決定させていただきたいと思います。  
なお、若年女性の卵巣機能不全に対するホルモン治療は現在のところ問題はなしとされています。

不規則抗体検査

現在の医療進歩に伴い、当院も安全かつ、慎重な分娩、婦人科手術には充分な心がけで望んでおります。
しかしながら不測の出血は医療行為をおこなう上で、どうしても起こりうる可能性があります。
出血量にもよりますが、大量出血の場合、輸血が必要になります。
現在の輸血は血液型の一致はもちろんのこと、 放射線を当て、ウイルスを除去したものを使っています。
ただ、人間の体には、長い間にいろいろな物に接する事から、血液の中に、入ってきたものを攻撃するたんぱく質が出来てくる事があります。
このたんぱく質が血液の中に存在すると、輸血された血液を、自分の体が受け入れなくなる事があります。
そのため、分娩前、手術前にこのたんぱく質の有無を検査する必要があります。
この検査を不規則抗体検査と呼びます。

母体の不規則性抗体が胎児赤血球を破壊

また、母体と胎児の血液型が異なる場合、分娩時の経胎盤出血あるいは流産、中絶に伴う出血などにより胎児の血液が母体に入ると、母体は胎児の赤血球に対する不規則性抗体を作ることがあります。
この抗体をもった母体が次の妊娠をすると、抗体は胎盤を通過して胎児に移行し、胎児の赤血球と結合して、これを破壊(溶血)します。
なお不規則性抗体は妊娠によらなくても、母親に輸血歴がある場合は、産生されている可能性があります。

低用量ピル

避妊効果について
正しい服用の仕方をすればほとんど100%の避妊効果が得られます。
また、月経時の痛みの軽減、月経量の減少、ニキビの改善などが期待でき、子宮体癌や卵巣癌のリスクは減少すると言われています。
副作用
一般的副作用として、むかむか、嘔吐、不正出血、体重増加、頭痛 などがありますが、これについては個人差が大きく、飲み始めの数ヶ月だけのことも多いので連続しての服用を勧めます。
しかし心配な方は当院医師にお尋ねください 。
ピルが使用できない人
1.35才以上で一日15本以上のタバコを吸う人。
2.高血圧、極度の肥満、血栓症の既往や恐れのある人、重たい糖尿病、肝臓病などを合併されている方。
3.その他服用に適さない人もありますので服用前の問診でお尋ねください。
低用量ピル服用開始前のスクリーニング検査
皆様の健康状態を把握し、副作用を防止するため検査されることをお勧めします。
1.かならず行う検査:問診、体重測定、血圧測定
2.希望があれば行う検査:性感染症検査、子宮頚癌検査、乳房健診
3.血栓症のリスクが高いときに行う検査:血液凝固系検査
その他
経口避妊薬は性感染症を予防できません。
これらの防止のためにはコンドームの厳重な使用と、カップルの協力が必要です。
料金
初回
相談・指導料+処方・薬剤料(1カ月分)3100円
2回目
1~2ヶ月分処方いたします。
相談・指導料は1,000円です。
保険診療があるときは相談・指導料は不要です。
薬剤料は処方料を含め 一か月分2,100円です。
3ヶ月に一度問診、血圧測定、体重測定をいたします。

臍帯血ガス分析

産まれたばかりの赤ちゃんが元気であるかどうかを判断する方法として、一般的には1953年にアメリカの女性麻酔科医アプガー先生が発表したアプガースコア(AS)法が採用されています。
AS1分値、AS5分値で評価します。
しかし、アプガースコア法は新生児の状態を必ずしも表現せず、特に病的な低酸素症を診断するには不適切な方法であることがわかってきました。
そこで、私どもの病院では1992年より産まれた全ての赤ちゃんに臍帯血のガス分析を行って新生児の評価を行っています。
先進的なアメリカの大学病院でも、約30%の施設で全分娩例の測定がされているに過ぎません。

測定方法
分娩直後10~20cmの長さに臍帯にクランプを掛けます。
胎児から胎盤に流れる臍帯動脈血を少量取り、血液ガス分析装置で測定を行います。
測定結果の評価
1.アプガースコア法による点数にかかわらず、臍帯動脈血血液ガス分析良好であれば分娩時に低酸素血症が無かった。
2.アプガースコア法による点数にかかわらず、臍帯動脈血血液ガス分析不良であれば分娩時に低酸素血症を疑うので、 出生後の赤ちゃんの厳重な管理が必要。
と考えられ、出生後の赤ちゃん管理に大変役に立っている検査の一つです。

コラム

頭皮の表皮細胞のターンオーバーが亢進したため、不全角化の状態で膜様に落屑したものがフケと考えられています。
原因としては、 マラセチアフルフルなどの皮膚常在菌が頭皮を刺激すると考えられています。
また皮脂は酸素の存在下で錆びた脂質に変貌しますが、紫外線などの酸化ストレスはこの反応を助長すると言われています。

フケ症の治療
マラセチアフルフルなどの皮膚常在菌の異常な繁殖を防ぐこと、過剰な 皮脂や過酸化脂質となった古い皮脂を除去することなどが大切です。
シャンプーをすれば頭皮の皮脂量は約10分の1にまで減少し、24時間ほどでほぼ元の量に復するとされていますので、 l日l回のシヤンフーは欠かせません。
マラセチアフルフルなどの 皮膚常在菌に対する抗菌剤や抗酸化剤を配合したものがいわゆるフケ取りシャンプーとして 皮膚科学会でも認められています。
当院ショップに置いて有りますので試してください。

早産マーカー

現在、早産や前期破水の原因として子宮頚部の炎症が注目されてきています。
炎症により子宮頚部の細胞から顆粒球エラスターゼという酵素が分泌され、その酵素が卵膜を分解し破水を起こしたり、 子宮収縮をおこし早産の原因になったりします。
当院では患者様の早産、前期破水予防のため妊娠24週の健診時に、顆粒球エラスターゼの検査をしております。
この検査で早産の予防が全て可能というわけではありませんが、当院の統計上検査開始後は未熟児産が減少しました。 予防的検査ですので現在保険適応となっておりません。
陽性が出たときは子宮頸管における一般細菌の培養検査、クラミジアの検査もおこないます。
5日間連続で腟洗浄に通って治療していただきます。